fujibaka’s blog

見たことある風景とどこかに置き忘れてる思い出。

前略

かれこれ4年が過ぎました。

あの時は大変で、

3ヶ月くらいは何をしても、ふとすると涙が出てしまって…、

Twitterにもさんざん殴り書きしました。

不安だし

お腹にチカラが入らなくて シャキッとできない。

けど、 見せられないじゃない?

立場的にもさ。

 

一年が過ぎたあたりからやっと落ち着いてきました。

最近は貴方の写真を見て、

にっこりできるし ウインクもたまにできてますよ。

 

強かったですね、 貴方は。

不安もあったでしょうね。

なにしろ 家族で女性は一人だったから。

 

あの手術室に向かうエレベーターに乗る背中、

忘れません。

扉が閉まった時どうだった?

涙がこぼれませんでしたか?

たぶん、

貴方の事だから泣けなかったんでしょうね。

分かります。

 

長い手術でした、

ものすごく頑張りましたね。

僕たちは病院の中の扉が全部ロックがかかってしまって往生しました。

 

「予後が大変だよ」

と、

最寄りの先生に言われましたね。

その通りでした。

貴方の頑張りも凄かったけど 「彼」の我慢も果てしなかったですよ。

お葬式の夜、

不味い初七日の折を持ち帰り、 リメイクしてみんなで白いワインを飲みました。

なんでかわからないけど、あのワインの味と冷たかったのを鮮明に覚えてます。

実は泣き足らなかったんだけど、

みんなの前だし布団の中で泣きました。

貴方が使ってたベッドの上で……。

 

「彼」はその後元気です。

ひとりで暮らしてます。

予想通りです、

島の役員も後進の方々に譲って主に畑仕事をやってます。

畑にはきゅうりに茄子が2種類、ししとうに落花生。

畑を空けると貴方に叱られたのを思い出すみたいですよ。

白瓜が出来すぎて文句言ってますけど元気なんでしょうね。

 

もう一人の「彼」は あの時の彼女と一緒になりましたよ。

仲良くやれてるみたいです。

 

みんな均等に4年を過ごしました。

それぞれだけど、

たぶんバラバラじゃない

来年はまた少し離れるけど

たぶんバラバラにはならない。

も少し頑張ってみますね。

心配かも知れないけど

そっちはそっちの次の事やってくださいね。

元気でね。

 

追伸、

今年はみんなそれぞれに試験に挑戦したけど全滅の様ですよ みんな言わないけどね。

「はははー」って貴方は笑うでしょうね。